好きな家事と嫌いな家事
家事が得意かどうかと聞かれれば、決して苦手な方ではない。
とはいえ、胸を張れるほど得意なものでないのも事実である。
「好きこそものの上手なれ」という言葉があるように、たかだか家事でもやはり好きなものはどちらかといえば得意だし、逆も然りだ。
今日は、そんな私の家事に関するどうでも良いお話。
家事と一言で言っても、炊事洗濯掃除と大きく3つに分けられる。
更に細分化すれば料理に洗い物、食材選び、アイロン掛け、整頓、掃除の箇所・・・とキリがない。
ゴミ捨て1つをとっても袋をセットする、ごみを分別する、各所からごみを集めてくる、集積所へ持っていくと様々な役割がある。
玄関に置かれたゴミ袋を集積所へ持っていくだけなのに「ゴミ捨てしてる」とのたまう男性も一定数いると思うが、我が家の夫もそのクチだ。
専業主婦が1日中家政婦のようにせっせと働き回っているのかと言われれば答えは恐らく「NO」だが、日がな1日ぐうたらと煎餅食べてゴロゴロしているわけでもない。
朝食の支度から掃除、洗濯、夕飯の買い出し、料理、お風呂を沸かすまで、最低限やらなければならないことはあるし、子どもがいればなおさらだ。
とはいえ家事は手を抜こうと思えばとことん抜ける。
反対に、こだわれば終わりはない。
そんな家事の中で私が好きなことは3つある。
1つは料理だ。
別に得意ではない、好きなだけだ。
私は揚げ物は嫌いだが、それ以外なら基本的には作る。
手の込んだものは作れないが、日々の献立を考えて調理することは別に苦ではなく、むしろ料理に夢中になっている時間は楽しい。
そう思えるから、恐らく好きなのだろうと分析している。
2つ目は片付けだ。
私はものが多いのが苦手だ。
インテリアなどの配置やデザイン的な「オシャレ」のセンスがないので、家の中はシンプルイズザベストを目指している。
見えている所に何もない、それだけだ。
家族写真が少し飾ってある程度で、絵画や置物といったものもない。
装飾品がないと掃除がしやすいのも良い。
いちいちものをどけて拭くのは面倒なのだ。
少々部屋が荒れたのをババっと片付けるのも、たまに納戸の中のものなどをどかんと大量に捨てるのも気持ちが良い。
ゴミ袋に余裕があると捨てられるものはないかと家の中を物色するが、これもなかなか楽しい。
とはいえ見えるところにものが無ければよいだけなので、別段ミニマリストというわけでもない。
そして3つ目に好きな家事は洗濯物を畳むこと。
これも別に得意ではないが、溜まった洗濯物を仕分けして、その山を1つ1つ片付けて行くのが気持ちが良い。
畳む前はモリモリと積み上げられていた洗濯物が、畳み終わるとスッキリと1つのカゴに収まるのも楽しい。
ただそれだけだ。
そんな感じでこの3つの家事が好きなわけだが、めちゃくちゃ嫌いな家事ももちろんある。
それは掃除、アイロン、洗濯干しだ。
1つずつ理由を聞いてもらいたい。
まず掃除。
掃除は別に、床を拭いたりするのは苦ではない。
綺麗にすること自体は嫌いではないので、気になればもちろんやる。
しかし苦手なのだ。
ある程度キレイにすることはできても、徹底的に!と言うのが苦手だ。
夫は普段は全く無頓着なのに気になるととことん追及する「大掃除系男」なので、私が拭いたところでも「甘い」といってやり直したりするし、掃除機も雑巾もかけたのにそれを知らず「掃除機かけよう」と言ったりする。
有難いが、心が折れる。こともある。
そして私はそもそも掃除機をかけるのが大嫌いだ。
掃除機はうるさいし、あの重たい本体をゴロゴロ引きずるのが不快だ。
何がイヤなのかと言われればそれだけなのだが、本当に掃除機と言う存在が苦手で、引っ越しを機にコードレスのやーつにしてもらったのだが、それでもやはり掃除機が好きになれない。
だから夫がいる時は掃除機は夫の仕事で、夫がいない時も極力クイックルワイパーとぞうきんに頼ってしまう。
そういう訳で、私は掃除、というか掃除機が嫌いだ。
次にアイロン。
これも掃除同様、私の詰めの甘さが露呈する家事なので嫌いだ。
一生懸命やってもアイロンを上手にかけるのが難しく、どこかシワっとしてしまうのが辛い。
独身時代はアイロンなど持ってもいなかったし、結婚してからもアイロン大好きな夫には自分でやってもらっていた。
しかし、息子が保育園に通うようになってからはそういうわけにはいかなくなった。
毎日給食で使うランチョンマット?(ウチの地域ではナフキンと呼ぶ)と袋にアイロンをかけなければならないのだ。
もちろん一生懸命かけるがどうしてもどこかにシワが寄ってしまうこともある。
だから、夫がいる時は夫に頼む。
喜んでやってくれるからよしとしている。
そして、極力アイロンを取り出す機会が少なくて良いように、給食セットは5日分用意してある。
そうすれば週末に1度だけのアイロンがけで済むから助かる。
最後に、最も嫌いなのが洗濯物を干すことだ。
やらなければならないのでもちろんやるが、洗濯物を干すという行為のメリットを見いだせないでいる。
私は基本的に片付けが好きなので、洗濯物を干してもまたそれを外して、畳まなければいけないのが苦痛なのだ。
一生懸命干しても別に片付いたわけでもなく、この作業をどうにかして省略できないか、かなり悩んだ。
そして出した答えが「乾燥機」だ。
ガス乾燥機はすごい。
浴室乾燥よりも短い時間で、安いガス代で、あっという間に洗濯物を乾かしてくれる。
仕上がりはふわふわだし、外干しするよりも布が傷みにくいとも聞く。
雨の日も気にせず洗濯機を回せるのも嬉しい。
そして何よりも「干す」という作業がいらないのだ!
洗濯機からそのまま乾燥機に放り込んでスイッチを押すだけなので、乾燥機を導入してから冗談抜きで私のストレスはかなり軽減した。
とはいえ、シャツやズボンなど、乾燥機に入れられないものももちろんある。
しかしそんなものは1回の洗濯で数枚程度。
全て干すことを考えたらなんてことはないのだ。
そういう訳で、ガス乾燥機が導入されてから私の人生のストレスが2割くらい減ったので、同じ悩みを持つ人はぜひ導入を検討して欲しい。
掃除が嫌いならルンバを買えばよいし、洗い物が嫌なら食洗機に入れればよい。
それを甘えだとか何とか言う人もいるだろうが、ストレスの溜まることを毎日やり続けるメリットは何だ?
家事は部活でも何でもないので、効率よく楽に、そしてキレイにできるに越したことはない。
正直お前に買ってくれと言っている訳ではないと鼻をほじって聞き流せば良い、と思う。
長くなったが、好きな家事、嫌いな家事を見極めて自分の苦手をカバーしてくれる良いアイテムに巡り合える人が増えることを願っている。