星に願いを。七夕の短冊には野望を。
今日は七夕。
天の川のあっちとこっちに引き裂かれた2人が1年に1度出会える、そんな日らしい。
七夕と言えば短冊に願い事を書くのだが、先日の保育園の子どもたちの願い事は非常に可愛かった。
ミッキーに会いたい
アンパンマンに会いたい
みんなと仲良しになりたい
野菜が食べられるようになりたい
私がまだ都会にいた頃、仕事をしていたのは日本語学校だったのでもちろん日本の文化に触れる的な意味で七夕の行事も行った。
外国人の願い事はたいてい
・日本語が上手になりたい
・検定や試験に合格したい
・母国に帰りたい
・お金持ちになりたい
のどれかだった気がする。
最後の七夕に私が書いたのは「寺尾聰に会えますように」だった気がするが、まだ実現していない。
ちなみに今年は短冊は書かなかったが、母親的な切実な願いとしては「家族が健康で幸せに過ごせますように」だ。
ありきたりだと言われればそれまでだが、日々願うことはこれ以上でも以下でもない。
ただし、個人的な願いとなると話は別だ。
願いや夢を語るのは自由だし、大きな夢や高いハードルも人生には必要だ。
今日はそんな私の願い、というか夢、というか野望について書こうと思う。
私の夢は「Wikipediaに載る程度に有名になる」ことだ。
この夢には純粋な「知名度のある人物になりたい」という目標だけでなく「金持ちになりたい」「一旗揚げてやりたい」「なんかすごいことしたい」という気持ちも含まれている。
とはいえ私は平凡に田舎で暮らす2人の息子を抱えたただの専業主婦だ。
手先が器用なわけでもないし、飛び抜けて美人と言う訳でもない。
政治や経済にも明るくないし、アイデアを絞り出すこともできない。
どこにでもいるただの人間なのだ。
つまり、私が何かを成し遂げて有名になるなんてことは到底無理だ。
田舎の年よりだらけの市議会に議員として立候補すれば、地元ネットワークで当選する可能性はあるかもしれない。
そこから政界デビューなんてこともやってやれなくはない話だろうが、私にはそんな根性もなければ頭脳もない。
私は馬鹿なのだ。
ではどうしたらそんな有名な人になれるのか・・・
バカバカしい話だが私は時折真剣に考える。
そして考えた結果、他人の力を借りるより他ないという結論に到達した。
例えば夫。
夫はある分野のアレ(どれ)なのだが、そこで成功すれば絶対に、確実にテレビに出る。そこに私もあやかり、そして彼の成功までの道のりを本にするのだ。
新しい何かを生み出す力はないが、今あるものに肉付けする程度の語彙力と文章力なら私にもある。はずだ。
もしくは義母。
この人もアレがアレでアレなので、そのアレを活かしてアレすれば、私もおこぼれ程度に注目を浴びることが可能だ。
更に息子たち。
彼らが将来有名になり、さんま御殿なんかでよくあるような「オカン連れてきました」的なやーつに私を呼んでくれれば、「有名人の母」としてそれなりに有名になれるはずなのだ。
とはいえそんな母のくだらない野望のために子供の将来を決めたり振り回したりする趣味はないので、これは夢のまた夢。
とにかく他人の成功に乗っかっていけば、私も何とか「微妙に知名度のある人物」くらいにはなれるのではないか、と思う。
そのためにも夫や義母にはぜひとも精進してほしい、私はそんなことを思う鬼嫁なのである。
しかし自分でも何かしら努力はしていきたいものだが、何を努力すれば良いのかイマイチわからない。
三十路も越えているので新しい分野に挑戦してもまぁそこそこだろうし、特に秀でたものがないので何を磨くのかを決めるのも一苦労だ。
とはいえ路頭に迷っていても時間ばかりが過ぎて行くので、とりあえずモノを書くことを続けていこうと思う。
これだけは得意とまではいかないが苦ではないので、ここらへんをなんとか夢の実現の架け橋にしていきたいのだ。
今はとにかくコツコツと仕事を増やし、経験を積むよりほかないのかもしれないと思っている。
本当に好き勝手にダラダラ書いているこのつまらないブログにもいつか価値がつく日がくると信じて、まぁそんなことがないとしてもとりあえず書き続けようと思う。
「おともだちがたくさんできますように」
「さかあがりができるようになりますように」
「志望校に合格できますように」
恥じらいもなく夢や希望を形にできたあの頃のように、堂々と語る年齢でも内容でもないと思うけど。
1度きりの人生、母としてだけでなく私自身として輝ける毎日が送れるように、私の野望もしっかりとここにしたためたい。
成功を収め、有名になれますように